説難

初心者でもできる!青色申告で年間30万円の節約(後編)

">1 会計ソフトの可能性 私の実家は会計事務所だった。税理士が少なかった当時では、ちょっと大きめの企業の顧問にでもなれば、安定した収入が得られたであろうが、父は、開業初心者や記帳アレルギーの事業者を連れてきては、その経理を手伝っていた。当然…

初心者でもできる!青色申告で年間30万円の節約(前編)

コロナ禍により蓄積された潜在的消費性向、記録的猛暑、そして18年ぶりのタイガースの優勝も重なり、世はまさに空前の好景気を迎えようとしている。 にもかかわらず、経営者たちは、利益の労働者への還元こそがさらなる利益の増加につながるという資本主義の…

ChatGPTと「惻隠」について議論してみる

1 唯々諾々(いいだくだく)−韓非子_八姦篇 まぁ、いわゆる「言いなり」と言うやつであるが、これも韓非子の出典である。 あまり良い用語として使われないのは、実際に主人の言うことを鵜呑みにして全く反論をしない状況は、主人にとっても従者にとっても不…

王冠を戴くに相応しい者

1 満足した豚であるより、不満足な人間であれ Chapter2の冒頭にあたり、まずは次の表を見てもらおう。 厚生労働省HPよりG7各国の賃金(名目)の推移(1991〜2022年) 世界経済は常に成長を続けている。 私が大学在学当時、中国のことを「遅れてきた巨人」イ…

タートルネックのマドンナ達

1 タートルネック(衣装のデザインで、首に密着する丸く高い襟) ⑴ 103万円の壁 その昔、主婦のパート収入には、103万円の壁というものが存在した。 103万円を超えると、夫の扶養親族として認められず、夫の税金が跳ね上がるため、妻はこの収入を超えないよ…

少子高齢化問題にアバタケカブラ(アブラカタブラ)

1 産めよ増やせよ 最近新聞、テレビ等の報道を見ていてどうしても耳障りな表現が有る。 「高齢化社会を支える為に出生率を上げなければならない。」 じゃあ、これから生まれてくる子供達は、自らの幸福追求よりも、身内か否かも定かでない高齢者の扶養を最…

大器は晩成、大音は希声

Cyndi Lauper 衝撃のファーストアルバム「She's So Unusual」 1 He's so unusual 1980年代、松田聖子・中森明菜を始めとするアイドルが大活躍、チェッカーズがデビューし、日本音楽会は、最盛期を迎えたと言えよう。しかし、そんな邦楽全盛期に負けず劣らず…

God save the loan kingdom 借金王国万歳!!

1 やっぱり異常⁈日本の借金 2023年5月12日 財務省の発表によると「国の借金」と言われるものの、累積額が1,270兆円を超え、ついに人口1億2200万人で割ると、国民一人当たり一千万円を超えることがわかった。一人当たりという事であるから、4人家族の人は、…

LGBTについては話せない

1 名前を言ってはいけないあの人 USJのアトラクションとして大人気の「ハリー・ポッター」。原作はハードカバー7巻に及ぶ長編小説である。この中で主人公ポッターの敵役となるのが、かつて圧倒的魔力により魔法使い達の世(魔法界)を、恐怖のどん底で支配…

韓非子2000年の悲運

1 性善説と性悪説 この言葉についてみだりに論じようとする人は、概ね知識が浅いというのが、私の経験上の印象だ。 性善説とは、「人間の本性は善である。」という考え方で、孔子の儒教路線を汲む、孟子が唱えた説。孟子以後は儒教の中心的思想となった。 …

Castling

1 Castling 韓非子は類稀なる国家運営思想を発案したが、それを君主に伝えることの難しさを強く嘆いている。これが宗廟に籠り、ひたすら世の理不尽を駆逐し、世の民の安寧を願っても叶わない「孤憤」となって記される。しかし、その強烈な憤激と既存の概念…

Article 9

1 「Article9」(アーティクルナイン) 今年の1月から日本は国連安保理事会に非常任理事国として参加することになっている非常任理事国は、各国の各ブロックから1国が投票等で選出されるわけであるが、アジア太平洋ブロックから日本はこれまで12回選出…

手製の銃弾が残したもの

1 銃による暗殺 2022年(令和4年)と言う年を締めくくる上でどうしても外せない話題がある。 今年7月、まさに日本では考えられない暗殺事件が起きた。 殺害されたのが元首相であると言う衝撃も強かったが、多くの人は、日本では歴史上初となる「銃」による凶…

アイディアの不確定性

1 ハイゼンベルグの不確定性原理 量子力学と言うものは厄介なものだ。ようやく宇宙開闢の謎を解いたかと思ったら、その解法から無数の疑問点が現れる。 例えば、この宇宙を構成している素粒子と呼ばれる最小単位の粒子を突き止めたかと思えば、その素粒子は…

日朝国交回復

私は約15分のプレゼンで、現在の世界地図を塗り替え、現在の不穏・不安定な東アジア、あるいは環太平洋、場合によっては、地球規模の安定的平和を期待させるアイディアを持っている。 作戦名「最初はペー!」北朝鮮と日本の国交回復である。 おそらく多く…

王様は裸だ

1 インボイス制度 消費税は、売上の中で消費者から預かった消費税から、仕入や外注費など原価にかかった消費税(仕入れ税額控除と言う)を差し引くことで、国に納める消費税額を申告する。 インボイス制度と言うのは、令和5年10月1日から導入されるもので、簡…

Reboot

"> 諸事情があって休筆していたが、昨年10月からブログを再起動していた。全体の構想の第2編にあたるので、同じアカウントのサブブログに掲載していたが、掲載ワードの差が段違いなので、いくら新しい投稿をしても、こっちのアクセスの方が多いことになん…

Gjallarhorn

1 ブログトップページ 昨年10月3日、本編を完結させた時点でこのブログを更新するつもりはなかった。 しかし製本版の出来の良さに、つい夢を描いてしまい、つまらない二稿を追加してしまった。それから半年間、とある事情でブログを更新していなかった。…

ようやく”note”への移転掲載を始めました

1 ”note"への移転掲載開始について 正月の投稿から5か月近く経っていますね。 実は、3月までTOEICにチャレンジすべく勉強していたのですが、これが予想外に難敵で、こちらの方まで全く手が付けられなかった次第で。 このチャレンジについては、いろ…

蟻の一穴

あけましておめでとうございます。 昨年10月にブログを完結させた後、当該ブログを製本化するためにいろいろチャレンジしてきた。 ただ、ブログとしては完結しており、なんら投稿することもない。閲覧カウンターは減っていくが、当然だ。そもそも、もっと、…

韓非の空

事は密を以て成り、語は泄るる(もるる)を以て敗る 《韓非子55篇 説難篇》 前半を聞いたことがない人は珍しいだろう。そして、この言葉もまた韓非子の出展であることを知っている人は珍しいだろう。 大変思い入れのある言葉で、当然序盤で紹介したいと思…

片雲の風

月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり、(中略)予も、いづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず。 勤務先の同じ部署の仲間と「格安!奥の細道ツアー」に参加した時、学生時代、無理くり、松尾芭蕉翁著の「奥の細道」を暗記させ…

主権の鼎

パブロ・ピカソ「ラス・メニーナス」 本ブログの最初に取り上げた中世スペインの宮廷画家ディエゴ・ベラスケスの作品を、かの有名なパブロ・ピカソがオマージュしたものである。 私は、東京都美術館で初めてこの作品に出合った時、震えが止まらなくなり、そ…

平和の理

本カテゴリーの最終回にあたり、かねてより予告をしていた論文を掲載する。 「平和を科学的に考察する平和学の構築に向け柱礎として一例を呈す。」 本論の目的とするところは、平和の希求について、立場や環境によって左右される道義的もしくは感情的な観点…

普通

最近娘が、「結婚」や「養う」という表現に過敏に反応する。 男が働き、女が家庭に入るという旧態依然とした常識がお気に召さないようだ。 就活をしていた頃は、適齢期に結婚して子供を産み育てる将来像を描いていた娘も、入社して営業職に就き、同期はおろ…

ブレイクスルー

本ブログのテーマの1つは平和学の創設であるが、当初の目論見では経済学のように一般社会の全体の効用(幸福)が科学的思考によって最大化される手法を編み出す学問を嘱望していた。 本筋の見解としては、平和の効用を科学的に証明し、その維持に必要な措置を…

アルカディアにも税は有り

1 税制は経済政策の3本目の柱である 経済政策は、ご存じのとおり、金融政策と財政政策の二つに分かれる。 税制は、この内財政政策の一つと位置付けられているが、私は以前からこれは間違いだと確信している。 税制は、金融政策や公共投資・補助金の分配を…

五蠢

秦の始皇帝は、韓非子55篇の内、孤憤・五蠹(ごと)の篇を読んで、いたく感激し、この人に会って直接話すことができたら死んでも良い、と漏らしたという。 両篇、特に五蠢篇については、韓非子の法治理論・合理主義と並んで、「どのような素晴らしい献策も君…

役人の矜持

国家3権の一つである行政府について語るのであれば、憲法上の内閣の権能よりも、国民に直接国家権力を行使する実働部隊であるという点であろう。 官僚と国会との権力闘争については、しばしば報道に取り上げられるところであるが、要は国民の求めるところは…

ブレイクダウンⅲ勝者の配当

前回は、戦争における出費面について科学的に検証した。今回は、戦争における収益について検証してみたいと思う。 正直なところ、第二次大戦以降の紛争・戦争において、勝者が明らかな利権・収益を得たと言えるかと言うと甚だ疑問で、考察に値しないと考える…