説難

教育は国家百年の大計4 勤労

「つまらない誓いをたてちまったもんだよ。働きたい者には仕事をやるだなんて……」宮崎駿監督『千と千尋の神隠し』湯婆婆のセリフ。 この作品の世界観では、働かない者は、酷いことに、豚にされて食べられてしまう。しかしその反面、前述のセリフの通り、働く…

象徴(シンボル (symbol))

新元号が発表されるといよいよ大騒ぎになり、私自身言いたい事も溢れるだろうから、その前に投稿しておこう。 「象徴天皇」とはどういうものであるか、今上天皇はずいぶん心を砕かれて考え続けたという。しかし、「その地位はその総意に基づく」とされた私た…

金持ちと喧嘩しよう

世界人口のたった1%の富裕層が世界の総資産の半分を所有しているらしい。 ヨーロッパでもアメリカでも、難民受け入れ問題で大喧嘩をしているが、そもそも、庶民と貧民が、僅かな富を奪い合っているから争いが絶えないのだ。 私は感じている。彼らが貧困とい…

情操教育

娘は、親に似ず学業に秀で、順当に進学し、志望通り大手企業に就職した。 初年度はたいそう楽しげであったが、2年目に入ると、大手の宿命として、高給に見合う成果を求められるようになり、苦しいきついとこぼすようになった。 人は、成績に追われると、ク…

ブレイクアウトⅱ~自衛という名の加害

「楚人に楯と矛を鬻(ひさ)ぐ(売る)者有り 、之を譽めて曰く、吾が楯の堅きこと、能(よ)く陷(とほ)すもの莫(な)きなり。又、其の矛を譽めて曰く、吾が矛の利(と)きこと、物に於(おい)て陷(とほ)さざる無きなり。 在る人曰く。子の矛を以て、子の…

Legal mind 《法的思考》

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 2019年 最初の投稿では、韓非子の主張の中でも「説難」に並び、あるいはそれ以上に重要かつ根源的と言える「法」についての考察を取り上げ、いくつかの韓非子に対する誤解を解きたいと思いま…

銀婚式

憲法第二十四条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。 先日、姪の結婚式に夫婦で列席させてもらった。 彼女を含め、私の母親の孫は11人いるが、彼女が初孫にあた…

教育は国家百年の大計3 自由

「なぜ人を殺してはいけないか?」 昭和生まれ昭和育ちの私たちには、疑問に思うこと自体が疑問であるが、平成の子供達は、本当にわからないらしい。 韓非子を標榜する私としては合理主義の観点から、 「殺人によって苦痛から逃れようとするのは、合理的で…

Bravo! Ueno Park

先日、フェルメール展を観に「上野の森美術館」に行ってきた。同じ公園内の「国立西洋美術館」ではルーベンス展もやっていたので、立ち寄る予定をしていたが、徒歩で移動中、同じ公園内の「都立美術館」にて、有名な「ムンクの叫び」が初来日していると言う…

ブレイクアウト〜非合理的な選択

平和学を提唱するのであるから、戦争についても自身の見解を提示しておく必要があると考えているが、なかなか2000文字程度に収める事は難しい。 このため、これまで投稿することがなかったのだが、先日、松本人志と東野幸治がMCを務める「ワイドなショー」に…

複眼でモノを見る

私は、極一般的な二児の父親である。 娘は、幼少期より利口で、一貫して優等生だったが、英語のリスニングが人並みはずれているという面を除けば、変わった特技は持ち合わせていない。 息子は、学業の方はいつも落第ギリギリだが、ゲームや遊びとなると、一…

形名参同

私の勤務先では、半期ごとに、職員が自ら三つの業務目標をたて、半期末にその達成率を自己申告する制度がある。 聞くところによると、十数年前、年功序列の牙城のようだった我が組織が、業績重視に転換を図る際、どこかの民間企業で採用されていたものを登用…

歴史の勝利

ヨハネス・フェルメール「絵画の寓意」 今回は趣向を変えて、先に絵画を紹介する。 フェルメールは、17世紀オランダの画家で、北欧のモナリザと呼ばれる「真珠の耳飾りの少女」の作者といったほうが有名だろう。 作品名の「寓意(アレゴリー)」というのは、絵…

世界平和という和氏の璧

韓非子 和氏篇の一説 ストーリーはありきたりだが、日本語の「完璧」の語源となる話で、完璧の「ぺき」をなぜ『壁』と書かず、『璧』と書くのか、その由来だと聞くと、興味を持ってもらえるだろうか? 春秋戦国時代は楚の国、文王統治の時、山麓で三日三晩泣…

上杉鷹山

「為せば成る」は普通に使われる慣用句。時折丁寧に「為さねば成らぬ何事も」と続ける方もいるが、「成らぬは人の為さぬなりけり」と続けられる人は、なかなかの通であろう。私の父は、それが極貧の米沢藩を救った名君、上杉鷹山の言葉であることを知ってか…

巧詐(こうさ)は拙誠に如かず

「韓非子 説林上」に掲載されている逸話。息子を殺されても主君のために戦った将軍は忠信が巧妙すぎたことが仇となり、翻意を疑われ、小鹿を哀れんだ凡庸な家来が重用される。というもの。 才、運足らず、出世が遅れている私などは、つい後者の事例にあやか…

教育は国家百年の大計2 選挙権

「国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。(憲法41条)」 私のお気に入りの条文の一つだ。 憲法に関する記述の多くは、日本国憲法の三本柱の一つである国民主権(主権在民)について、憲法の前文で示されているという。 憲法の前文は宣言で…

善く吏たる者は徳を樹う

4月に入ってから、ある事案をきっかけに上司との関係に小さな亀裂が入り、修復を心掛けて、細心の注意を払っていたのだが、5月の連休明けの事案で、決定的なミスを犯し、とうとうキレられてしまった。 おかげで、とてもふさぎ込み、ブログのほうは更新する…

マグナ・カルタ

高校くらいで習うのだろうか?言わずと知れた、世界最古の憲法である。 習ったころは、受験のための暗記用語の一つくらいの意識だったが、30歳を過ぎて、立ち読みした本(痛快!憲法学:小室直樹著)から、この法典が、世界最古の憲法と言われる本当の理由を知…

想像

「百聞は一見に如かず」とは、古今を通じて名言だと思う。 先日、家族で香港・マカオに行ってきた。 ちなみにうちはそんな金持ちではない。10数年ぶりの家族旅行だ。 海外に限らず、旅行をすると、この「百聞は一見に如かず」を圧倒的に痛感できる。 インタ…

教育は国家百年の大計1:租税

以前、就学前の幼児向けに税について説明するための人形劇があり、その脚本の募集に応募したことがある。 ストーリーを簡単に話すとこうだ。 「動物村のリスさんの家には毎日たくさんの子供たちが遊びにくる。理由はリスさんから、読み書き算数を教えて貰う…

今週のお題「2018年の抱負」 自分の考えが、「あまり人に知られていない貴石ではないか?」そんな「マイニング妄想」から抜け出すには、その考えを、なるべく多くの他人に聞いて貰う必要があった。 アカウントを取得して、半年以上放置していたが、ようやく…

説難

中国の古典、韓非子55篇のうちの一篇で、どのような良いアイディアでも、権力者に受け入れてもらうまでには様々な障害があり、場合によっては身の危険を伴うこともあるということを説く篇。 【参照】諸子百家争鳴 - 韓非子(かんぴし) 20巻55篇 - 生没年:…