月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり、(中略)予も、いづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず。 勤務先の同じ部署の仲間と「格安!奥の細道ツアー」に参加した時、学生時代、無理くり、松尾芭蕉翁著の「奥の細道」を暗記させ…
最近娘が、「結婚」や「養う」という表現に過敏に反応する。 男が働き、女が家庭に入るという旧態依然とした常識がお気に召さないようだ。 就活をしていた頃は、適齢期に結婚して子供を産み育てる将来像を描いていた娘も、入社して営業職に就き、同期はおろ…
中学高校とひょんなことで馬が合った不良グループと付き合っていた。 人とは違う経験をさせてくれるとても大切な友人たちだった。 兄の影響でサーフィンを始めた。運動がまるでできなかった私だが、なぜかこいつだけは必死で打ちこめた。当時不良少年とサー…
新型コロナウィルスについては、2月の27日わが組織において、運用上の大きな動きが有った時から原稿を書き始めた。 しかしながら、当初明らかに大げさだと言う考えを持っていたところから、状況は日々変化し、現状では当時の目算とはまるで違う状況が展開さ…
前回、本稿の前編で、女性には、「経済的に許す限り、外で働くより、自分の子供は自分で育てたい。」という本性が有ると説いた点について、妻に話したところ、「そういう人が多いことは事実だと認めるが、「本性」という表現は気に入らない。「本音」と言う…
役割分担のテーゼ 現職大臣が育児休暇を取ることになって、少し話題になってきているが、実は日本の育児休暇制度の水準は世界的には最高水準である。 しかし、その取得率は6%以下で、いまだに、女性社長の比率も女性国会議員の比率も先進国中最低レベルで…
結局、息子は今年就職したばかりの会社を辞めることになった。 当然親としては、この先の不安を抱かずにはいられないが、彼の言い分を聞く限りではあるが、会社側にも問題が有るように思われたので、受け入れることにした。 息子が会社の不満を言い始めたこ…
「日本の侍は夜討ちをする時も、相手の枕を蹴飛ばし、相手を起こしてから斬るんだ。」役所広司主演、映画「山本五十六」より、真珠湾攻撃に際し、米国への宣戦布告が必ず攻撃開始前に届けられることについて念を押す場面。 いかにも軍神山本五十六らしい言葉…
過日、当ブログで、「命は、地球より重い?」そんなことは幻想で、命は時として紙のように軽くなるし、悲しい中学生にとって、命は五分の魂より軽い。とコメントした。 その後、夏休み明けを悲観して、この9月1日に自殺する子が多いという記事を何度か見た…
1 労働価値説 2 ネットビジネスの複雑骨折 3 独占と寡占 4 公正取引委員会 1 労働価値説 商品の価格は通常原材料+付加価値+純利益によって定められる。このうち付加価値を決めるものは、その商品を完成させるまでに注ぎ込まれた「労働の量」によって決…
平成も終ってしまいましたね。 という挨拶も、もう遅い時期になってしまった。 実は、本ブログを立ち上げた2018年1月1日から、基本的には2020年のオリンピックの終了時期を目処に、一定の活動を終える計画で、改元の連休はちょうどその中間に当た…
娘は、親に似ず学業に秀で、順当に進学し、志望通り大手企業に就職した。 初年度はたいそう楽しげであったが、2年目に入ると、大手の宿命として、高給に見合う成果を求められるようになり、苦しいきついとこぼすようになった。 人は、成績に追われると、ク…
憲法第二十四条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。 先日、姪の結婚式に夫婦で列席させてもらった。 彼女を含め、私の母親の孫は11人いるが、彼女が初孫にあた…
先日、フェルメール展を観に「上野の森美術館」に行ってきた。同じ公園内の「国立西洋美術館」ではルーベンス展もやっていたので、立ち寄る予定をしていたが、徒歩で移動中、同じ公園内の「都立美術館」にて、有名な「ムンクの叫び」が初来日していると言う…
私は、ごく一般的な二児の父親である。 娘は、幼少期より利口で、一貫して優等生だったが、英語のリスニングが人並みはずれているという面を除けば、変わった特技は持ち合わせていない。 息子は、学業の方はいつも落第ギリギリだが、ゲームや遊びとなると、…
「為せば成る」は普通に使われる慣用句。時折丁寧に「為さねば成らぬ何事も」と続ける方もいるが、「成らぬは人の為さぬなりけり」と続けられる人は、なかなかの通であろう。私の父は、それが極貧の米沢藩を救った名君、上杉鷹山の言葉であることを知ってか…
「百聞は一見に如かず」とは、古今を通じて名言だと思う。 先日、家族で香港・マカオに行ってきた。 ちなみにうちはそんな金持ちではない。10数年ぶりの家族旅行だ。 海外に限らず、旅行をすると、この「百聞は一見に如かず」を圧倒的に痛感できる。 インタ…