説難

2018-01-01から1年間の記事一覧

銀婚式

憲法第二十四条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。 先日、姪の結婚式に夫婦で列席させてもらった。 彼女を含め、私の母親の孫は11人いるが、彼女が初孫にあた…

教育は国家百年の大計3:自由

「なぜ人を殺してはいけないか?」 昭和生まれ昭和育ちの私たちには、疑問に思うこと自体が疑問であるが、平成の子供達は、本当にわからないらしい。 韓非子を標榜する私としては合理主義の観点から、 「殺人によって苦痛から逃れようとするのは、合理的では…

Bravo! Ueno Park

先日、フェルメール展を観に「上野の森美術館」に行ってきた。同じ公園内の「国立西洋美術館」ではルーベンス展もやっていたので、立ち寄る予定をしていたが、徒歩で移動中、同じ公園内の「都立美術館」にて、有名な「ムンクの叫び」が初来日していると言う…

ブレイクアウト〜非合理的な選択

平和学を提唱するのであるから、戦争についても自身の見解を提示しておく必要があると考えているが、なかなか3000文字程度に収める事は難しい。 このため、これまで投稿することがなかったのだが、先日、松本人志と東野幸治がMCを務める「ワイドなショー」…

複眼でモノを見る

私は、ごく一般的な二児の父親である。 娘は、幼少期より利口で、一貫して優等生だったが、英語のリスニングが人並みはずれているという面を除けば、変わった特技は持ち合わせていない。 息子は、学業の方はいつも落第ギリギリだが、ゲームや遊びとなると、…

形名参同

私の勤務先では、半期ごとに、職員が自ら三つの業務目標をたて、半期末にその達成率を自己申告する制度がある。 聞くところによると、十数年前、年功序列の牙城のようだった我が組織が、業績重視に転換を図る際、どこかの民間企業で採用されていたものを登用…

歴史の勝利

ヨハネス・フェルメール「絵画の寓意」 今回は趣向を変えて、先に絵画を紹介する。 フェルメールは、17世紀オランダの画家で、北欧のモナリザと呼ばれる「真珠の耳飾りの少女」の作者といったほうが有名だろう。 作品名の「寓意(アレゴリー)」というのは、絵…

世界平和という和氏の璧

日本語で「完璧」と書かせると、「完壁(カンカベ)」と書いてしまう人が結構いると思う。むしろその方が、堅固で強力なものを感じるし。しかし、正しくは「完璧(カンペキ)」と書く。さていったいなぜ『壁』と書かず、『璧』と書くのだろう?そして、『璧…

上杉鷹山

「為せば成る」は普通に使われる慣用句。時折丁寧に「為さねば成らぬ何事も」と続ける方もいるが、「成らぬは人の為さぬなりけり」と続けられる人は、なかなかの通であろう。私の父は、それが極貧の米沢藩を救った名君、上杉鷹山の言葉であることを知ってか…

巧詐(こうさ)は拙誠に如かず

「韓非子 説林上」に掲載されている逸話。 魏の将軍、楽羊は中山という国を攻めた際、中山の君主は、楽羊の子息を捕えただけでなく、その子を煮て汁物を作って楽羊に送りつけた。しかし、楽羊はこれに動じず、座してその汁を啜り、一杯を食べ尽くした。 魏の…

教育は国家百年の大計2選挙権

「国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。(憲法41条)」 私のお気に入りの条文の一つだ。 憲法に関する記述の多くは、日本国憲法の三本柱の一つである国民主権(主権在民)について、憲法の前文で示されているという。 憲法の前文は宣言で…

善く吏たる者は徳を樹う

4月に入ってから、ある事案をきっかけに上司との関係に小さな亀裂が入り、修復を心掛けて、細心の注意を払っていたのだが、5月の連休明けの事案で、決定的なミスを犯し、とうとうキレられてしまった。 おかげで、とてもふさぎ込み、ブログのほうは更新する…

マグナ・カルタ

高校くらいで習うのだろうか?知る人ぞ知る、世界最古の憲法である。 習ったころは、受験のための暗記用語の一つくらいの意識だったが、30歳を過ぎて、立ち読みした本(痛快!憲法学:小室直樹著)から、この法典が、世界最古の憲法と言われる本当の理由を知…

想像

「百聞は一見に如かず」とは、古今を通じて名言だと思う。 先日、家族で香港・マカオに行ってきた。 ちなみにうちはそんな金持ちではない。10数年ぶりの家族旅行だ。 海外に限らず、旅行をすると、この「百聞は一見に如かず」を圧倒的に痛感できる。 インタ…

教育は国家百年の大計1:租税

以前、就学前の幼児向けに税について説明するための人形劇があり、その脚本の募集に応募したことがある。 ストーリーを簡単に話すとこうだ。 「動物村のリスさんの家には毎日たくさんの子供たちが遊びにくる。理由はリスさんから、読み書き算数を教えて貰う…

説難

1 韓非子 紀元前3~5世紀。秦が中華を統一する前夜、十数国の小国が生き残りをかけてしのぎを削っていた。そんな中、国を守り繁栄させ安定させる手法を求めて、多くの政治思想とそれを唱える思想家が生まれた。 俗に言う、諸子百家である。 なかでも、論…

今週のお題「2018年の抱負」 自分の考えが、「あまり人に知られていない貴石ではないか?」そんな「マイニング妄想」から抜け出すには、その考えを、なるべく多くの他人に聞いて貰う必要があった。 アカウントを取得して、半年以上放置していたが、ようやく…